【競輪】久冨久貴氏が引退セレモニー 「転んでも前を向いた」競輪人生にピリオド

地元の久留米で引退セレモニーを行った久冨久貴氏
2枚

 「火の国杯争奪戦in久留米・G3」(20日、久留米)

 熊本記念開催中の久留米競輪で、7月17日に引退した久冨久貴氏(57)=福岡・50期=が7R発売中に引退セレモニーを行った。

 1982年11月に甲子園でデビュー。88年からS級で好走。特別競輪(現在のG1、G2)に出場こそしなかったが、通算1着回数は386(2469走)、優勝回数は37。しぶといマークぶりで競輪ファンを魅了した。

 セレモニーで家族から花束を渡されて、涙を流した久冨氏。「弟子(藤崎優輝)や子どもは大丈夫だったけど、孫にはね…」と声を詰まらせた。思い出のレースは「デビューして2カ月半後、地元の久留米で完全優勝を飾ったこと。あと、武雄記念で井上茂徳さんの後ろを競り勝って守り切ったこと。先輩(龍谷高=佐賀)の後ろを守れたことですね」と明かした。

 「地元では力が倍増しましたね」と言う久留米での引退セレモニー。久冨氏は今後について「今年いっぱいはゆっくりして、その後に就活に入ろうかな。いい仕事があれば」と詰めかけた競輪ファンにお願いしていた。

 「藤田剣次支部長(福岡)の粋な計らいで」実現した今回のセレモニー。囲み取材に応じた久冨氏は、落車が多かった選手生活を「転ばない選択はあるけど、転んで転んでも前を向いた競輪人生でした」と振り返った。最後に「60歳まで続けたかったから、志半ばですね。やり切った感じはないです」と付け加えた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス