【京成杯AH】ロジクライ満点走51秒1!浜中も自信「開幕週の中山は合う」

 「京成杯AH・G3」(9日、中山)

 テンよし、中よし、しまいよし。ロジクライが5日、栗東坂路で申し分のない走りを見せつけた。勝てばサマーマイルシリーズ優勝がつかめる一戦。横綱相撲で2度目の重賞タイトルをモノにしたい。同じく同シリーズ制覇が懸かるワントゥワン、ロードクエストも気配は上々だ。

 サマーマイルシリーズ優勝が懸かるロジクライは、台風一過の栗東坂路で躍動感あふれる動きを見せた。攻め駆けするアディラート(4歳1000万下)を馬なりであおり、最後は肩ムチ一発でグンと伸びて0秒3先着。満点を与えられるアクションを披露した。

 騎乗した浜中は「最後の50メートルくらいちょっと気合を入れましたが、反応もしっかりしていましたし、問題ないですね。前走同様にいい状態だと思います」と太鼓判を押す。4F51秒1は水曜で2番目に速い時計で、ラスト1Fも12秒7と申し分なし。見守った須貝師は「台風で相当馬場が悪いのにこの時計」と目を丸くした。

 前走の中京記念はグレーターロンドンの末脚に屈して2着。ただ、鞍上は「この馬自身もレコードで走っている。力のあるところは見せてくれました」と評価する。レース当日は39度を超える猛暑。反動や疲労が出ることが心配されたが、涼しい北海道へ放牧に出すことで対処した。「1カ月くらい出したけど、いい状態で戻せたと思う」。心身ともにリフレッシュに成功。追い切り内容を見ても前走のダメージは皆無と言えそうだ。

 「どの競馬場でも力を出せる馬ですけど、スタートが速いですからね。開幕週の中山は合うと思う。不安は少ないですね」と主戦は自信ありげ。先行押し切りの横綱相撲で、16年シンザン記念以来となる重賞タイトルをもぎ取る。

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