【プロキオンS】マテラスカイ4馬身差圧勝 驚がくレコードで重賞初制覇

後続を寄せつけず快勝したマテラスカイ(右)
2枚

 「プロキオンS・G3」(8日、中京)

 日本一の快速馬が誕生だ-。不良馬場のなか行われた一戦は、武豊騎乗の5番人気マテラスカイが圧巻の逃げ切りで重賞初制覇。後続に4馬身の差をつけ、従来の記録を1秒2も更新するJRAレコードを樹立した。1番人気に支持されたインカンテーションは2着に敗れた。

 速い。そして強い-。マテラスカイが重賞初制覇。驚がくのJRAレコードで駆け抜けた。

 外枠から好スタートを決めて楽々と先頭へ。逃げ宣言のライバルが、芝とダートの切れ目で競り合いを諦めるほどの速さだった。直線入り口では後続馬の鞍上が手綱を動かすなか、1頭だけ持ったままの手応え。直線で入れたステッキはたったの2発。影をも踏ませぬ逃走劇だった。

 「強かったですね」。夏競馬を盛り上げるのは、やはりこの男。土曜日にはオジュウチョウサンで福島を沸かせた武豊だ。阪急杯以来、4カ月ぶりとなるJRA重賞勝ちに「久々に重賞を勝てて良かった。うれしい」と笑顔をのぞかせた。

 「今日の大きなポイントはスタートと思っていたので。うまく出たし、迷いなく行った」。狙った通り。ただ、それでも不安はあった。5勝を挙げる1200メートルに対し、1400メートルは5戦未勝利。「ラストを心配したけど、問題なかった。千四で勝てたのが今後につながる」。距離の壁を越えただけでなく、従来の記録を1秒2も更新するというおまけ付き。「タイムが出やすい馬場だけど、それにしても強かった。立派なタイム」と胸を張った。

 まさに本格化。ドバイ遠征こそ5着に敗れたが、国内戦はこれで4連勝。主戦は「充実しているので、これからさらに」とその先に夢を描く。森師も「腰がパンとして昔とは全然違う」と目を細めた。「放牧に出て、JBCスプリント(11月4日・京都、ダート1200メートル)へ行こうと思う」とG1参戦を宣言。限界を突破した日本最速のスピードスター。この勢いは止まらない。

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