「開成山特別・５００万下」（７日、福島）

　ハードル界の絶対王者が、平地でも力の違いを見せた。名手・武豊に導かれ、オジュウチョウサン（牡７歳、美浦・和田正一郎厩舎）が道中４番手追走から早めに先頭に立ち、後続を３馬身突き放して１番人気に応えた。勝ちタイムは２分４２秒３。２着はドリームスピリット（３番人気）、３着にはコンボルド（５番人気）が入った。

　武豊は「またがった感じ、いい馬だと思った。（平地で）もっと走れそう。（周囲の記者に）え、予想で無印にしたの？（笑）」と快勝劇に満足げな表情を浮かべていた。

　単勝２・０倍。オジュウにとっては新馬戦１１着（東京芝１８００メートル）、未勝利戦８着（東京芝２０００メートル）以来、約４年８カ月ぶりの平地戦出走だったが、ファンは歴史的挑戦を支持した。９９年のジャンプグレード導入後、Ｊ・Ｇ１制覇→平地戦Ｖは初めて。障害で数々の記録を打ち立てたスターホースに、また新たな勲章が加わった。

　この１勝で、フルゲートに満たない場合は平地重賞への参戦も可能に。ファン投票上位に選出されれば有馬記念などにも出走できる。