田中勝“相棒”のために意欲の北上 2階級降級のマイスタイルに「何とかしたい」

 北の大地でカッチースマイルがはじける。週中の函館競馬場に登場した田中勝春騎手。「週中に来るのはいつ以来かって?覚えてないなぁ。競馬にはたまに乗りに来ていたけど、新スタンドがオープン(10年)してからは初めてかもしれないね」。30日の函館12R洞爺湖特別に出走するマイスタイル(牡4歳、栗東・昆)の調教をつけるため、意欲の北上を決めた。

 「競馬が土曜だし、それなら週の初めから入ろうと思ってね。函館ではうまいものを食べているよ」と久々の北海道を満喫し、パワーも蓄えている。お目当てのマイスタイルは弥生賞2着、ダービー4着の実績がありながら、夏のクラス編成で1000万下への“2階級降級”となるのだ。いやが応でもやる気がみなぎってくる。

 相棒には全休明けの火曜にまたがり、27日の追い切りにも騎乗。ヒルノサルバドール(5歳1000万下)と併せて豪快に2馬身先着を果たした。「このメンバーに入れば格上だと思っているし、何とかしたい気持ちだよ。また重賞戦線に乗せていきたいからね」と力を込めた。負けられないひと鞍で、カッチー“入魂”の手綱さばきに注目が集まる。(デイリースポーツ・刀根善郎)

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