ワーザーの買い時・切り時・馬券の傾向

 「魁!海外馬券塾」(20日)

 香港馬は日本馬に比べて、狙いのレースとステップレースを明確に区別する傾向が強い。中長距離の一流馬は、短い距離の前哨戦を叩いて目標の一戦に照準を定める。この戦術を知り尽くす香港のファンは買い時と消し時を正確に見極め、それがオッズに反映される。

 昨年以降ワーザーは11戦しているが、単勝4倍以下での成績は(3・2・1・0)で、4倍以上では(0・0・1・4)だ。人気に推されたときは必ず馬券圏内に入り、調整目的の出走の時は無理をさせず、試走に徹している。

 前走、6月3日のG3戦(ライオンロックT、芝1600メートル)は試走の最たるものだった。鼻出血による3カ月の休み明けで60キロの酷量。直線で前をふさがれる不利もあったがラスト100メートルはしっかり伸びている。この馬が芝マイル戦で6着に敗れたのはこれが3回目だが、過去2回はいずれもその次走でG1・2を制している。狙い通りの調整過程で宝塚記念に臨んでくるとみて間違いない。

 ワーザーがG1で連対した時の相手は先行馬の粘り込みが多い。押し切りを図る馬に並び掛けて、馬体を併せてのゴールというレースが何度もあった。脚質的にはパフォーマプロミスやダンビュライトがその候補になるか。もしも単騎逃げが濃厚なサイモンラムセスとの組み合せとなれば、大波乱だ。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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