【宝塚記念】サトノダイヤモンド光明キラリ 復活へラスト切れた11秒4

 「宝塚記念・G1」(24日、阪神)

 次週に迫った上半期のグランプリ。栗東ではファン投票1位のサトノダイヤモンドが、美浦では連覇を狙うサトノクラウンがそれぞれ1週前リハを行った。ダイヤモンドは栗東CWで3頭併せ。最先着を果たすが、まだ物足りなさを残す。また、サトノクラウンも美浦Wで格下馬に先着を許し、まだまだ完成途上を匂わせた。

 復活へ-。宝塚記念のファン投票1位に支持されたサトノダイヤモンドが、朝一番の栗東CWで1週前追い切りを行った。前方にシロニイ(4歳1600万下)、後方にキングディグニティ(4歳1000万下)と2頭に挟まれた3頭併せで、シロニイに0秒5、キングに0秒7先着した。タイムは6F82秒4-38秒3-11秒4。「しまいを伸ばす指示で、上がり重点。先週よりも良かった」と池江師は及第点を与える。

 5月20日の初時計から約1カ月間。栗東坂路で4F60秒を切る時計を7本計時。十分な下地を作った後、14日は帰厩後初めてのコース追い。「反応も良かったですし、ピリッとした感じが出てきた」と良化を伝えた。

 16年には菊花賞を制し、有馬記念ではあのキタサンブラックを破った。ただ、前走の大阪杯で7着に負けるなど、17年の阪神大賞典以降、約1年3カ月も勝利から遠ざかっている。

 トレーナーも、まだ物足りなさを感じている。「欲を言えば、菊花賞や有馬記念の時の状態に戻したいけど、あと10日でどこまで近づけるか。厳しい状況のなかでやっていきたい」。G12勝のプライドを胸に、輝きを取り戻すことができるか-。

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