【鳴尾記念】トリコロールブルー、矢のような伸び 重い馬場ものともせず

 「鳴尾記念・G3」(6月2日、阪神)

 上り調子だ。連勝中のトリコロールブルーは30日、栗東CWで岩田を背に単走。序盤は意識的に抑えるほどの行きっぷりで、余力十分に4角をパス。直線半ばでゴーサインを出すと、雨が降る馬場をものともせず、矢のように真一文字に伸びた。全体時計は6F85秒0と目立たないが、ラスト1Fは12秒0。友道師は「先週しっかりとやったし、こんな馬場だからね。だけど、反応は良かったよ」と満足げだ。

 本格化の兆しだ-。昨年もスプリングS5着と素質の片りんは示していたが、ソエに悩まされ続けた。明け4歳となり、体質が強化されたことで、本来の能力を出せるように。「まだまだ良くなる馬」と師も大きな期待を寄せている。

 クラス再編成があって収得賞金が半減しただけに、「秋に向けて賞金加算を」と意気込む。ワグネリアンで2年ぶり2度目のダービー制覇を成し遂げた師が、潜在能力を高く評価する1頭。重賞初制覇を、大舞台への足がかりにする。

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