【日本ダービー】ワグネリアン 外枠克服で逆襲Vへ 精神面成長で乗り越える

 「日本ダービー・G1」(27日、東京)

 逆襲に向けて態勢は整った。ワグネリアンは25日朝、栗東坂路へ。4F63秒7でゆったりと駆け上がり、翌日に控える長距離輸送に向けて体調を整えた。友道師は「変わりないですね」と穏やかな表情で伝える。事前発表馬体重は前走比8キロ増の460キロ。「前走と一緒くらいで出られそう。数字は変わらないけど、筋肉量が増えている」と胸を張った。

 その根拠は、中間の調整内容にある。馬なり主体で臨んだ皐月賞時と異なり、1週前リハでは7Fから発進すると、一杯に追われてラスト1Fも11秒8と際立つ末脚を披露。「テンションが問題ないからね」とトレーナーが語るように、良好な精神状態が攻めの調整を可能にした。1番人気で7着に敗れた当時の姿は、もうそこにはない。

 だが、大きな試練が降りかかった。8枠17番の外枠。この馬番からのダービーウイナーは、94年の三冠馬ナリタブライアンまでさかのぼる。「最悪」と感想を漏らした前日に続き、「全然ダメでしょう」と改めて苦笑いしたが、「東京の方が競馬はしやすい。直線の長いコースでこその馬だから。どこかで内には入れたいけど、そこはジョッキーにお任せだね」と、19度目の挑戦で悲願Vを狙う福永の手腕に全てを託す。

 底力、末脚は世代屈指。試練を乗り越えたその先に、人馬にとって念願の勲章が待っている。

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