「唐津モーターボート大賞・Ｇ２」（１日、からつ）

　１２Ｒで優勝戦が行われ、１号艇の吉川元浩（４５）＝兵庫・７９期・Ａ１＝がインから逃げ切って１着。通算２回目のＧ２優勝を飾り、来年のＳＧ・クラシック（２０１９年３月１６～２１日・戸田）出場権も獲得した。木下翔太（大阪）、原田幸哉（長崎）が２、３着に入り、地元の峰竜太（佐賀）は３周１Ｍで転覆した。

　吉川が最後まで主役の座を離さなかった。優勝戦はすぐ外の原田がスタート（Ｓ）でヘコむ展開だったが、慌てず騒がずインから速攻。「風向きが変わってＳに気を使ったが、１号艇で勝ててホッとした」と胸をなで下ろした。

　２０１６年１０月のびわこ周年は、１号艇で迎えた優勝戦で痛恨のフライング（Ｆ）。記念戦線から離脱した。「そこから半年間のペナルティーがあって…」。今回も優勝戦で１号艇。Ｓはコンマ１９と速くないが、きっちりと押し切った。

　今年からＧ１・マスターズチャンピオンの出場年齢が引き下げられ、４５歳の吉川も『名人世代』に仲間入り。「今年の滑り出しは順調だったが、さらにリズムが良くなった。１年間を通してしっかり走りたい」。０９年以来のグランプリ出場へ、吉川はこのまま突っ走るつもりだ。