佐藤正師、定年前でも穏やかに JRA通算200勝まで、あと2勝も…

 「本当にいい環境で仕事をさせてもらった。ジョッキー時代も含め、大過なくやってこられたしね」。そう話すのは、今月末で定年を迎える佐藤正雄調教師(70)=栗東=だ。自身の50年以上の競馬人生を振り返り、穏やかに言葉をつないだ。

 騎手時代の91年に、ニシノフラワーで阪神3歳牝馬S(現阪神JF)を制した。自身にとってもG1初タイトル。「あんなに背中が良くて乗り味のいい馬は、なかなか巡り合えない」と今でもその感触は強く残っている。

 調教師としては、交流G1・3勝のワンダーアキュートを管理。「4、5歳の時に小さな骨折があってね。それを乗り越えてくれた。スタッフも懸命にケアしてくれて…。何とか中央のG1を勝たせてやりたかったね」と馬への愛情は尽きない。

 フェブラリーSに登録していたサイタスリーレッドは除外となり、日曜京都の大和Sに出走する。「前走(根岸S13着)はブリンカーが裏目に出た。今回は外すし、マイペースで運べれば」と反撃を見据える。厩舎のJRA通算200勝まで、あと2勝。「ひとつの区切りになるけどね。まずは無事に送り出すだけ」。最後の日まで変わることなく、懸命に自らの仕事を全うする。(デイリースポーツ・大西修平)

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