【京成杯】開業2年目の青木師、ワクワク重賞初挑戦「楽しみの方が大きい」

 「京成杯・G3」(14日、中山)

 人馬ともに“挑戦”がキーワードだ。青木孝文調教師(36)=美浦=が、ジョリルミエール(牝3歳)を送り込む。厩舎開業2年目での重賞初挑戦。前走で大波乱を演出したヴァーミリアン産駒で激走を狙う。

 その前走は好位から抜け出す積極的な競馬で初V。単勝245・3倍、15番人気の低評価を覆した。指揮官は「トレーニングセールで主取りになったような馬ですが、レースを使いながら良くなってくれました」と目を細める。

 中間の気配はさらに上昇。11日の美浦坂路で4F53秒1-12秒6を計時。「状態も良く重賞でいいところがあってもおかしくない。楽しみの方が大きいですよ」。まだ条件馬の身だが、出来の良さには自信ありだ。

 思い入れもある。伊藤正厩舎で調教助手時代に手掛けたネヴァブションは、06年京成杯で3着に入った。「当時はボクも24歳で、自分のことばかりを考えていた。今は立場も違う。厩舎全体のことも考えなければいけない。この挑戦で勢いをつけたいですね」。人気はなくとも野心は十分。明るい未来につながる快走を期待している。(デイリースポーツ・刀根善郎)

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