荻野極“名馬からの教え”で飛躍だ 年間100勝の目標達成へ意欲

 デビュー3年目を迎える新成人の荻野極(20)=栗東・清水久=が、さらなる進化を目指す。昨年は、一昨年の20勝の倍以上となる47勝(ともにJRAのみ)をマークしたが、「まだ勝ち切れないレースが多かったですね。3桁勝つジョッキーほど、重賞でもチャンスが回ってきますから。そういう意味でも年間100勝をしたいです」と力を込めた。

 昨年は馬にまたがる時間を増やし、技術を磨いた。「継続は力なりと言いますし、しっかり足場を作ってこそ次のステップに行ける。今年も続けたい」と言い切る。年末のギャラクシーSでは、自厩舎のアキトクレッセントで自身初のオープン勝ち。今後は根岸S(28日・東京)に向かう予定で、「先生やオーナーに感謝し、乗せてもらうからには勝ちたい」と人馬とも重賞初Vをつかむつもりだ。

 7日に引退式を行う自厩舎のG1・7勝馬キタサンブラックの調教担当として、その背中からも多くのことを学んできた。「一流の馬がどういうものなのかを勉強させてもらいました。デビュー1、2年目で、現役のうちに経験できたことは大きいですね」。“名馬からの教え”も糧にし、目標達成へと着実に歩を進めていく。(デイリースポーツ・大西修平)

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