【エ女王杯】ヴィブロス世界の脚再び 抜群の最終リハ!女王戴冠へ態勢整った

 「エリザベス女王杯・G1」(12日、京都)

 世界を驚かせたその豪脚で、一気に女王の座をつかむか。元メジャーリーガー・佐々木主浩氏の愛馬ヴィブロスが8日、最終リハで馬なりながら抜群のパフォーマンスを披露。好気配をアピールした。前哨戦こそ首差の2着に敗れたものの、休み明け2戦目できっちり反撃を決める。

 ドバイターフで世界の強豪を封じてから7カ月半。異国の地でまばゆいばかりの輝きを放ったヴィブロスが、ホームで迎える大一番へ、しっかりと臨戦態勢を整えた。

 ルメールを背に、最終リハの舞台は栗東坂路。期待に違わぬアクションで、敷き詰められたチップに深い蹄跡を残していく。フォームに一切の乱れはない。4F52秒0-38秒1-12秒9を記録し、僚馬ジュンヴァルロ(2歳500万下)に0秒5先着してフィニッシュした。鞍上は「少しすると息が入りました。日曜にはトップコンディションになりそう」と状態の良さを確信。心肺機能が充実してきたことを肌で感じ取った。

 帰国初戦となった前走の府中牝馬Sは、クロコスミアの逃げ切りを許す形になった。それでも上がり3F33秒2で首差2着まで迫った。そんな走りを、ルメールは「うれしかった」と表現した。

 「休んでいたこともあって、100パーセントの状態ではなかった。そんななか、ラスト150メートルからすごい脚を使ってくれました」と笑顔を向けると、「筋肉がついて体も大きくなっているし、次はもっと良くなりそう、そう感じましたから」と言って瞳を輝かせた。

 2走前のドバイでの一戦を、「メンバーは強かったと思います」と価値ある1勝だったと分析したルメール。アウェーの不利をはね返したタフさは、大きな武器となるはず。さらに自らの手で秋華賞馬に導き、今回は強力なライバルとなるディアドラにも言及。「すごく強かったし、大きなライバルとなるでしょう。でも、彼女はまだ3歳ですからね。ヴィブロスには、もっと経験がありますから」と信頼を寄せた。

 「前走は1800メートルでリラックスして走っていた。2200メートルも大丈夫でしょう」。リーディングを快走中の名手とともに、目指す“最強牝馬”の頂。黄金の道筋が今、はっきりと見えてきた。

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