【POG】ルーカスは兄に負けぬスケール感 注目馬集う一戦にモーリス全弟出陣

 「新馬戦」(20日、札幌)

 偉大な兄にも負けないオーラを放つ。好メンバーが集結し、レース前から注目度マックスの新馬戦が20日、札幌5R(芝1800メートル)。主役を務めるのはルーカス(牡、父スクリーンヒーロー、美浦・堀)だ。

 全兄は国内外でG1・6勝を挙げた15年の年度代表馬モーリス。「注目されているのは分かっています。期待に応えてほしいですね」と金子助手は責任を感じつつも、確かな手応えを口にする。「フットワークがすごくダイナミック。雰囲気を持っている馬ですよね。スケールは大きい」。約500キロの馬体には無限の可能性が詰まっている。

 7月21日に函館入りし、その後も調整は順調。函館芝の1週前追いでは、兄と同じ国際G1勝ち馬ネオリアリズムの胸を借り、濃密な併せ馬を消化した。「相手も相手。それでもしっかり食らいついて併入ですから。動きは良かった」と金子助手は高評価だ。ケイコの段階から既に高いポテンシャルを披露しているルーカス。名馬への第一歩を北の大地でしるす。

 このレースには、他にも東西名門厩舎の期待馬がズラリと名を連ねる。2歳世代は既に4頭が勝ち上がっている美浦・藤沢和厩舎からはゴーフォザサミット(牡、父ハーツクライ)が参戦。異父兄に12年大阪杯覇者ショウナンマイティを持つ良血だ。ディープインパクト産駒のマイスターシャーレ(牡、栗東・松田)、父が新種牡馬オルフェーヴルのアルドーレ(牡、栗東・昆)も陣営は好走に自信を見せている。

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