【ダービー】ルメールの神騎乗が呼んだ藤沢和師の悲願

クリストフ・ルメールと抱き合って喜ぶ藤沢和雄師(撮影・石湯恒介)
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 「ダービー・G1」(28日、東京)

 藤沢和雄調教師がついにダービーを勝った。今年のダービーはルメールの“神騎乗”に尽きる。ダービーにおいて、13→14→2→2番手という各コーナーの通過順は信じられない。レイデオロはスタート後、後方の位置取り。鞍上の判断で、2角過ぎからポジションを上げて3角で2番手に進出。そこで折り合いをつけ、直線半ばで抜け出した。

 前半5Fの通過は何と63秒2の超スロー。レースラップの公表が始まった86年以降で最も遅い通過タイムとなった。それでもあそこから動くことはダービーのような大一番では“あり得ない”騎乗。まさに強心臓の持ち主だ。レースの上がり3Fが33秒8と速くなったことからも、もし動いていなければ、後方から届かず敗れていただろう。馬の力を信じ切り、結果をきっちり出した名手の騎乗に拍手を送りたい。

 2着スワーヴリチャードはやはり典型的なサウスポーなのだろう。皐月賞時とは走りが明らかに違った。1番人気アドミラブルは3着まで。前半は勝ち馬と同じ位置にいたものの、M・デムーロは直線勝負に懸けた。この日の流れでは、同馬を含めて後方待機組にはVのチャンスはなかった。

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