【高松宮記念】トーキングドラム文句なしの動き 内容満点のケイコに師も満足
「高松宮記念・G1」(26日、中京)
既に馬体には筋肉の分かれ目がくっきりと表れ、仕上がりとしては文句なしの域に達している。7番人気で、主要ステップの阪急杯を勝ち切ったトーキングドラムにとって、22日の最終リハのテーマは見た目通りに動けるかどうか、それを確認する作業だった。
美浦W。先行するトラキアンコード(5歳500万下)を目標にして、楽な手応えで直線へ。最後まで派手なアクションはなく、馬なりのまま内から馬体を並べてゴール板を通過した。タイムは5F67秒9-39秒7-12秒5。斎藤誠師は「今週はやり過ぎないように(5F)69秒くらいの指示をした。(先行馬を)抜かしてしまわないようにと思っていたが、うまくいったね」と満足そう。時計もほぼ予定通りの満点だ。
阪急杯が7歳にしての重賞初V。内容的にも新味を見せた。直線では1頭分あいた内ラチ沿いの狭いところを割って出てきた。「あんなに根性があるとは思っていなかった。後ろで我慢することもできたし、今回に生かしてほしい。まだ馬は若いし、使い込むことで本格化してきた。7歳だけど、これから楽しみな馬です」と、トレーナーはまだ伸びしろは“アリ”と見る。
過去10年で4勝をマークする阪急杯組ながら、今回も戦前の評価は低い。「人気はなさそうですが、ここもいい意味で期待を裏切ってほしい」。一発が狙える状態で桶狭間に乗り込む。