ムタケイエフ好機 脅威はザラックの末脚

 「魁!海外馬券塾」

 ここ数年は直線で鋭い差し脚を使った馬が勝利を手にしている。軽い芝への適性が問われるレースだ。ムタケイエフは過去2戦でヨーク(英国)、ウッドバイン(カナダ)と平たんで硬いコースのG1に出走し、いずれも3着。ポストポンド、テピンといった世界トップレベルの芝馬に僅差で食らいついた。この相手関係ならG1初制覇の好機だ。

 今年行われたメイダンの重賞で、最も勝ちっぷりが印象に残ったのがドバイミレニアムSを制したザラックだ。直線半ばで瞬時に抜け出したあとは楽に流しての快勝だった。極上の切れ味を武器に凱旋門賞他G1を5勝した名牝ザルカヴァ譲りの末脚は脅威となる。

 昨年、シンガポールのローカルG1を3勝したデットコレクターも豪快な差し脚を持つ。今週初めに気温35度を超えたドバイの酷暑は遠征馬を苦しめるが、赤道直下のシンガポール馬には心地良い気候であろう。仏G1馬リブチェスター、前哨戦のジェベルハッタ勝ち馬デコレーテッドナイト、リアルスティールとヴィブロスの日本勢も加わって実力伯仲の激戦が予想される。(海外競馬コーディネーター・田中敬太)

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