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【フェブラリーS】ゴールドドリーム 魂の差し返し 急死の父が背中押した

 直線、力強く抜け出すゴールドドリーム(中央)
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 「フェブラリーS・G1」(19日、東京)

 前日に急死した父が背中を押したようなVだった。2番人気ゴールドドリームが、2着ベストウォーリアとのたたき合いを首差制してG1初制覇。03年覇者ゴールドアリュールとの父子制覇を決めた。M・デムーロは昨年のモーニンに続き、レース連覇。4歳の新王者がダート界を引っ張っていく。ベストウォーリアは5戦連続の2着。1番人気に支持されたカフジテイクは追い込み届かず3着に敗れた。

 急死した父にささげるVだ。ゴールドドリームが大混戦を制してG1初制覇。得意の舞台で持ち味を存分に発揮した。

 中団をスムーズに追走すると、4角で外に持ち出す。残り400メートル過ぎで早めに先頭へ。内から伸びる古豪に一度は前に出られたが、新進気鋭の4歳馬は屈しない。亡き父に背中を押されるように差し返してみせた。

 Vゴールを駆け抜けると、M・デムーロは両手を広げるおなじみの“飛行機ポーズ”で喜びを爆発。「自信を持っていた。直線はすごく伸びた」と、自身のレース連覇に満面の笑みを浮かべ、「(最後は)物見をして危なかったけど、まだ余裕があったから。素晴らしい馬」とパートナーを絶賛した。

 平田師は12年NHKマイルC(カレンブラックヒル)以来、5年ぶり2度目のJRA・G1制覇。「隣で(2着ベストウォーリアを管理する)石坂さんが声を出していたから。こっちも“負けられん”と思って声が出た。師匠にやられるかなと思ったけど、うれしいね」。調教師合格までの7年間、助手を務めた石坂厩舎の馬を破ってのVを喜んだ。

 前走のチャンピオンズCで初めて12着と大敗したが、間隔を詰めて使ったことが敗因と分析。「前哨戦を使わず、ここ一本と決めた」と、ぶっつけ本番を選択した決断が実った。

 特別な意味を持つ父子制覇だ。レース前日の18日に、父ゴールドアリュールが心臓疾患により急死したばかり。父と同じ4歳での勝利に、「そういうのってあるんやな…。後継者として名乗りを上げられたのは光栄。日本のダート界を背負っていきたい」。血を受け継ぐホープに、トレーナーは期待を込める。

 キャリア9戦目でつかんだ金の勲章。「スピードもスタミナもある」とM・デムーロが評価すれば、平田師も「決してマイラーじゃない。色んなところに挑戦したい」と夢を描く。喘鳴症(通称ノド鳴り)が判明し、4歳夏に志半ばで引退した父の果たせなかった夢を-。国内外の大舞台で、一層の輝きを放っていく。

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