【東京新聞杯】ブラックスピネル超スローにもちこみ逃げ切りV

 「東京新聞杯・G3」(5日、東京)

 アメリカズカップがきさらぎ賞で断然人気サトノアーサーを撃破してから約10分後、ブラックスピネルがエアスピネルに京都金杯の雪辱を果たした。

 意表を突く逃げだった。1000メートル通過62秒2の超スローに持ち込んだ時点で、勝利の女神はにっこりとほほ笑んだ。上がり3Fは32秒7。プロディガルサンが怒濤(どとう)の追い込みで迫ったが、首差しのいで重賞初Vだ。

 M・デムーロの戦う姿勢が、最大の勝因だろう。「ハナは考えていなかったが、スタートが良くて他に行く馬がいなかったから。初めて逃げたから物見をして、息を入れることができた。直線の手応えもすごく良かったよ」としてやったりの笑顔だ。

 音無師は、きさらぎ賞の表彰式に登壇。そこでレース映像をチェックした。「ミルコとは前々で競馬しようと話していたが、ハナに行くとは予想外。よく粘ってくれた。この後はひと息入れてマイラーズC(4月23日・京都)に向かいます」と鞍上のファインプレーを称賛する。

 音無厩舎は昨年の最優秀短距離馬ミッキーアイルが先日、電撃引退したばかり。ブラックスピネルは後継馬としての可能性を秘めている。M・デムーロは「本当にいい馬。大好き。G1レベルのものを持っている」とゾッコンの様子。マイル路線にスター候補が誕生した。

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