「戸田プリムローズ・Ｇ１」（３０日、戸田）

　圧倒的な人気を集めた１号艇の桐生順平（３０）＝埼玉・１００期・Ａ１＝が悲願の地元周年初制覇を達成した。インからコンマ０５のトップＳを決めて文句なしの逃げ切り勝ち。地元ファンの熱い支持に応えた。２着には峰竜太、３着には今井貴士が入った。

　地元エースの桐生が完璧なイン逃げで周年記念を制覇した。レース後の表彰式では多くの歓声が飛び、「戸田のお客さんは多くて、声援も温かい。僕の支え。最高です」と喜んだ。

　地元Ｇ１を勝ったのは第１回ヤングダービー（２０１４年）以来となるが、周年記念となると重みが全く違う。「特別感はあります。辞めるまでに１回獲れれば、と思ってました」とＶの実感をかみしめる。

　今年も年末のグランプリへ向けて、着々と賞金を加算していく構え。「自分で流れを切らさないようにしない」と好リズムをキープする。埼玉から初の賞金王誕生へ、戸田ファンの夢を乗せて桐生が突っ走っていく。