【ボート】未来の“怪物候補”丸野「びわこは自分が一番よく走っている」
「びわこ大賞・G1」(15日開幕、びわこ)
秋の琵琶湖に艇界のトップレーサーが集結-。日本一の淡水湖“琵琶湖”を舞台に「開設64周年記念 G1・びわこ大賞」が、滋賀県のびわこボートで15~20日まで、6日間の日程で開催される。開幕に先駆けて、とこなめヤングダービーでG1初優出を決めた地元期待の若手・丸野一樹(25)=109期・滋賀・A1=に注目した。
◇ ◇
今期、初のA1級入りを決め、9月のプレミアムG1・ヤングダービー(とこなめ)ではG1初優出も果たした丸野一樹。今一番勢いがあるびわこの若武者に、地元初G1となる「びわこ大賞」への意気込みや、これまでのG1戦線を振り返ってもらった。
-まずはヤングダービー優出おめでとうございます。
「ありがとうございます」
-初出場でしたが、18位で予選を通過。
「ボーダーが5・50に下がってラッキーでした。4日目の1着(7R)が大きかったですね。前半3着でもう準優には乗れないと思って、今までと逆の調整をした。体感は回ってたけど、止める調整をしたら押しが出た。それが良かったですね」
-そして迎えた準優が、名勝負とも言えるし烈な2着争い。
「BSは3艇ラップ状態で、内2艇は自分より足は良かったし、3周2Mはこれしかないと思って行きました。自分はただただ必死でした。ちょっと強引だったけど今までにないターンができました」
-G1初優出での優勝戦は健闘むなしく6着でした。
「緊張はしなかったんですが、どこか落ち着きがなかった。“もう少し冷静に立ち回れたんでは”と、言う気がする。でも収穫は大きかったです」
-話は戻るが、正規あっせんでのG1デビュー戦になった宮島(9月)では2走目でいきなり水神祭。
「記念の常連を相手に早めに水神祭もできたし、連勝もできました。さすがに予選突破はできませんでしたが、それが記念ですよね。本当に勉強になったし、あれがヤングダービーにつながったと思っています」
-今度は地元のびわこ水面で、G1戦です。
「乗り慣れていることもあるし大好き。24場で一番好きです。このメンバーでは自分が一番走っていると思うし、びわこ水面も分かっている。とにかく楽しみです。今まで一般戦しか走ったことがなかったので、やっと地元ファンにここまで来た姿を見せられます」
-いいリズムで迎えられました。
「うまくいっている方だと思います。G1の最初でくじけると、後々影響してくるので、これからG1を走っていくためには、宮島、とこなめと結果を出せて、一番いいスタートが切れたと思っています」
-びわこ大賞への意気込みは。
「ひとつのミスが大きく響くのがG1戦。一走一走大事に走り予選突破は絶対したい。そのためにはペラ調整をしっかりしたい。地元だから、そこはしっかりとできると思っている」
-最後に丸野選手が目指す選手像を教えて下さい。
「まだA1は1期目なので、ここからしっかりと定着させ、G1戦線を常に走れるようにしたい。そしてSGにも出たい。今までは一般戦しか走っていなかったので、SGなんて関係ないと思っていました。でもG1で優出して、西山(貴浩)さんにオーシャンカップの権利とか教えてもらって、SGが見えない位置から、ちょっとだけ見える位置に来たのかなと思えるようになった。そのためには一節一節集中して、徐々に力を付けていけたらと思っている。頑張ります!!」