【桜花賞】ジュエラー圧巻

 「桜花賞・G1」(10日、阪神)

 実戦を意識した追い切りで上昇度を伝えた。ジュエラーは6日、栗東DPでアルティマウェポン(3歳未勝利)と併せ馬。並んでからが圧巻だ。ラスト1Fは10秒8と切れに切れ、5F63秒1-35秒2で2馬身先着した。「反応が良かった。前走が最後で差されたからね。楽勝にはならない。今回もちょっとの差だと思っている」と藤岡師。首差、鼻差に泣いたここ2戦の惜敗を振り払うイメージで最後の味付けを加えた。

 「前回は体に余裕があったので、今回は筋肉をつけていくように。体つきは良くなったし、上積みがある」と、G1仕様を強調した師は「逆転できる。勝てる力を持っている」と胸を張る。M・デムーロも思いは同じだ。「初めて乗った時は物見したりフラフラしていたけど、前走は成長を感じた」と手応えをつかむ。

 桜花賞に懸ける思いは強い。「男の子はダービー。女の子は桜花賞。桜花賞は一番勝ちたいレース」。主戦がこう口にすれば、兵庫県生まれのトレーナーも「周りはダービーを勝ちたいというけど、自分は桜花賞」と力を込める。もう2着はいらない。これまでの悔しさを大舞台でまとめて晴らす。

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