【ボート】年末大一番へ茅原、諦めない

 年末の大一番、SG第30回グランプリ(12月18~23日・住之江=賞金上位18人出場)と、プレミアムG1・第4回クイーンズクライマックス(12月28~31日・福岡=賞金上位12人出場)に向けた出場権争いは、いよいよ大詰め。残り1カ月の大勝負となった。昨年のグランプリ覇者・茅原悠紀(28)=岡山・99期・A1=は、賞金ランク23位で、気合の出場権奪取に燃える。

 年末の大一番出場へ、残り1カ月、昨年のグランプリ覇者がラストスパートをかける。

 茅原は、昨年の平和島グランプリ、内側が有利といわれるボートレースにあって、一番不利とされる6コースからシャープに抜け出してボート界最高峰の1億円バトルを制した。この一年、“グランプリ覇者”としてSG、記念を転戦してきた。5月の津周年では先行する地元の新田雄史を最終3周2Mで逆転。グランプリV同様に、記憶に残るインパクトのある優勝で今年も“ボート界に茅原あり”を印象付けたように思われたが、賞金の高いSGでの優出はなく、現在の賞金ランクは23位とグランプリ出場圏内である18位には届いていない。

 ただ、グランプリへの道はなくなったわけではない。宮島周年、児島周年のG12節、そしてグランプリへの最終勝負となるSGチャレンジカップと賞金ランクを上げる機会を残している。「今後は今年やり残すことのないように残りを頑張りたい」。結果は後からついてくるもの-。自分のやるべきことをしっかりとこなしていくつもりだ。

 「最後は気持ちですよ。諦めない気持ちが大事。目の前のレースに集中するだけです。僕は(レース場によって)得意、不得意はない。できるだけ一つでも上を狙って頑張りたい」。いま置かれている立場は分かっている。だが、可能性がゼロではないかぎり、諦める気は毛頭ない。10月のSG・ボートレースダービー(浜名湖)では、1走目に不運なアクシデント(選手責任外の欠場)に遭い、得点的に厳しくなりながらも準優にまで進出した。

 思い返せば、グランプリや津周年のVも諦めない気持ちが生んだもの。追い込まれてこそ本当の力の見せどころだ。残されたこの1カ月、全力を尽くしてグランプリ切符をもぎとってみせる。

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