【NZT】ヤマカツエース“父子制覇”
「ニュージーランドT・G2」(11日、中山)
7番人気という低い評価に反発し、ヤマカツエースが3度目の重賞挑戦で待望の初V。NHKマイルC(5月10日・東京)への優先出走権をゲットした。
中団の外めを引っ張り切れないほどの手応えで運ぶと、直線はギリギリまで追いだしを我慢。急坂を上がってゴーサインを出されると、待っていましたとばかりに突き抜けた。「(自身が騎乗した前々走6着の)アーリントンCは折り合いを重視したが、今回は返し馬の感じも良く、前々走より前めで運ぶことを意識した」と池添は振り返る。ピタリと呼吸を合わせた人馬一体の走りを披露すると同時に、相棒の精神面の成長もアピールした。
鞍上にとって、父・兼雄師の管理馬での重賞は通算7勝目。10年京都大賞典(メイショウベルーガ)以来、4年半ぶりの“父子タイトル”に、指揮官は笑顔を見せる。「これまで(の実績)は千四までだったが、マイルまで持ってくれた。直線の坂もよく我慢してくれた」と、愛馬の成長した走りを称賛した。
これで3歳マイル王に王手。池添は直線内斜行で騎乗停止を科せられたが、本番での騎乗は問題ない。「東京は直線が長く、今回以上に仕掛けどころが鍵になる。しっかり乗りたい」。大舞台へ向けて、鞍上は気を引き締めた。