【有馬記念】ゴールド見違えた圧巻リハ

 「有馬記念・G1」(28日、中山)

 史上最多のドリームレース4勝目へ、ゴールドシップが24日、万全の仕上がりをアピールした。最終リハでは、この日の栗東坂路でNo.2タイとなる4F52秒1の好時計を計時し、僚馬を5馬身突き放す圧巻の内容。今年の宝塚記念の覇者が、09年ドリームジャーニー以来となる同一年グランプリ連覇の偉業を成し遂げる。一方、世界No.1ホース・ジャスタウェイも栗東坂路の併せ馬で先着。ラストランへ向けて悔いのない仕上げが施された。

 見違えていた。ゴールドシップの最終デモは、栗東坂路でアドマイヤランディ(3歳1600万下)と併せ馬。気を抜かせないように残り2F手前で僚馬と馬体を並べ、岩田がハミをかけたのを合図に一気にストライドを伸ばす。パートナーを5馬身置き去りにし、4F52秒1-38秒4-12秒8とこの日の同坂路No.2タイとなる好時計をマーク。ジャスタウェイに1馬身半遅れた1週前調教とは、全くの別馬だった。

 2週連続で騎乗した鞍上も「先週と比べても全然違う。素晴らしい追い切りができた。集中して走ってくれましたね」と手綱や背中から上積みを感じ取る。レースでは、今年の阪神大賞典制覇以来2度目のコンビ。「馬体の張りもいいし、走りも力強い馬。先週は動きに不満があったが、今週はいい。走れる状態になっている。いいレースができると思います」と力強く言い切った。

 見届けた須貝師も「戦闘モードに入るようにしっかりと負荷をかけた。それなりの動きをしてくれたし、きっちりと調整ができたと思う」と合格点を与える。初の海外遠征となった前走の凱旋門賞は14着と敗れたが「やる気にならなかったんでしょうね。飛行機の輸送も初めての経験だったから。帰国後は(滋賀県の)吉澤(ステーブルWEST)でもきっちりと調整できているしね」と反撃態勢は整っている。

 ファン投票では、ライバルたちを抑え、堂々の1位に支持された。トレーナーは「それに応えられるだけの出来にはあると思う」と力を込める。自らのJRA通算1200勝にあと2勝と迫る岩田も「ファン投票1位にふさわしいレースをしないといけない」と気を引き締めた。狙うのは、宝塚と合わせて史上最多のグランプリ4勝目。21世紀の芦毛の怪物が、ファンの夢を背負って躍動する。

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