G1ラッシュ・デーをJRAにも切望

 JRAは先日、2015年度の重賞日程を発表した。従来通り、春と秋にはG1シリーズが組まれている。ただし、同日に複数のビッグレースが開催される日は存在しない。

 かねての望みがある。ぜひ“G1デー”を設けてもらいたい。芝、ダート、それぞれの距離別、さらに牝馬限定など…。さまざまなカテゴリーの頂上決戦を同日に開催すれば大いに盛り上がるに違いない。

 このような催しは海外では決して珍しくはない。アメリカのブリーダーズカップ(今年は10月31日、11月1日の2日間でG1を13レース実施)は象徴的な存在。興味深いレースがめじろ押しだ。競馬場に足を運ぶ際のワクワク感は、単発G1の比ではないだろう。

 数年前の暮れ、香港を訪ねた。シャティン競馬場では同様にG1ラッシュの開催日があり、世界中から強豪が集う。日本馬も毎年のように参戦。「香港国際諸競走」は今では世界の競馬カレンダーにおいて、確かな存在感を示している。

 現地で観戦して実感した。ハイレベルの戦いが次々に繰り広げられ、一瞬たりとも飽きさせない。夢心地だった。競馬場を後にしてからも、しばらく余韻が残った。

 日本の地方競馬に目を転じると、ダート競馬の祭典・JBCが毎年開催されている。クラシック、スプリント、さらに牝馬限定のレディスクラシックと、同日に3つのG1を開催。3日に盛岡競馬場で行われ、1日の売り上げは29億3335万1100円を記録。これは同競馬場の1日の売り上げレコードだ。魅力のあるプログラムに人は引きつけられることを数字が証明した。

 JRAでも年に1度ぐらい、G1ラッシュの日があってもいいのでは、と切に思う。注目のレースを集結させてファンに提供する-。近い将来の実現を願ってやまない。(デイリースポーツ・堀江浩二)

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