【有馬記念】ジェンティル闘志衰えなし

 「有馬記念・G1」(28日、中山)

 ラストランへ向けて一分の隙もない。秋3戦目となるジェンティルドンナが24日、栗東坂路で抜群の動きを披露して先着。連戦の疲れどころか、さらに状態を上げてきた。また、今秋は惨敗が続く唯一の関東馬フェノーメノは、美浦Wで軽快な動きを見せて復活へののろしを上げた。

 G1・7勝目へ。シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカに並ぶ不滅の大記録。ラストランの目標はそのひとつだ。史上屈指といわれるハイレベルの一戦を制するには、一分の隙もない状態が要求される。

 ジェンティルドンナは燃え尽きていない。栗東坂路での最終リハの動きは、それを雄弁に証明するものだ。外カーマイン(6歳1000万下)を追走し、楽々と半馬身先着。4F54秒5-39秒8-13秒3のタイムをマークした。この日は騎乗しなかったが、1週前追い切り(17日)の時点で戸崎圭は「初めて乗った天皇賞・秋より反応がいい」と好感触。ここまで陣営の思惑通りに上昇カーブを描いてきた。

 クリスマスイブの24日、64歳の誕生日を迎えた石坂師は「軽く気合をつけるための併せ馬。納得の動き。ジャパンCが惨敗なら引退していた。緩い馬場が合わなかった。今季3戦目だが、順調な状態で臨めるのが何より」と笑顔を見せた。

 ラストランで初めての参戦となる中山コースだが、今年は馬場改修で秋開催がなかったため、例年より馬場は荒れていない。「幸い馬場がいいし、今回が最後。引退式もありますので、皆さん見に来てください。願わくばいい結果が出れば」と期待する。

 「牡馬でも3年間、トップを張れる馬はめったにいない。チューリップ賞の前に熱発した以外、病気もケガもなく来られた。ジェンティルは日本の宝、世界の宝ですよ」と誇らしげに胸を張った。

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