「阿蘇Ｓ」（１７日、小倉）

　全神経を研ぎ澄ましていた。課題のスタートを決めると、２番人気のメイショウコロンボが大外枠からマイペースの逃げ。直線も鞍上の左ステッキに応えて、鮮やかに後続の追撃を封じ込めた。

　１月の初夢Ｓでは、同じ大外１５番枠で発馬直後に落馬するアクシデント。この日、３勝目となった武幸は「１歩目に集中していた。前に脚が出ないことがあるし、そこだけ気を使った。あとはうまくいったね。馬の出来も良かった」と過去の苦い経験を生かし、納得の表情だ。

　角田師も「ジョッキーも気をつけて乗ってくれたし、直線は安心して見ていられた。５歳になって体質も強くなってきたね」と成長を実感する。今後は放牧へ。今秋さらなる上のステージを目指す。