【レパードS】エクスプレス雪辱星

 「レパードS・G3」(10日、新潟)

 昨年の2歳牡馬王者が名誉挽回に成功した。前走のユニコーンSは12着と1番人気を裏切ったアジアエクスプレスが、越後路で鮮やかに変わり身を発揮。抜群の手応えで3番手を確保すると、直線では鞍上が追いだしを待つ余裕を見せつつ3馬身半差で突き抜けた。

 戸崎圭は「集中していたし、道中の手応えも前回とは違った。この馬の走りができた」と、中間から装着したブリンカーの効果があったと振り返る。コンビ結成4戦目でようやくつかんだ初勝利に「力を証明できて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 手塚師にとってもうれしいVとなった。絶対にあんな馬ではない‐。ダート3戦目でまさかの初黒星を喫した前走を踏まえて、1週前には美浦Dで6F77秒2の猛時計を記録するなど、攻めの仕上げを施して臨んだ一戦。「この馬はしっかりとケイコをしないと駄目だね。完勝だった」と満面の笑みを見せた。

 「ステップとしてどこを使うかはオーナーと相談するが、目標はチャンピオンズC(12月7日・中京)」と指揮官は暮れの大一番を見据える。過去の優勝馬には09年トランセンド、12年ホッコータルマエとのちのG1ウイナー2頭が名を連ねる出世レースを制し、輝きを取り戻した“アジアの超特急”。古馬との戦いへ、勢いをさらに加速させるつもりだ。

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