【小倉記念】ナルト早め輸送でバッチリ

 「小倉記念・G3」(10日、小倉)

 昨年の覇者メイショウナルトは小倉ダートで活気あふれる動きを披露。滞在の効果で落ち着きがあり、好気配を漂わせている。連覇へ向けて視界良好だ。

 7日午前6時半。小倉競馬場のどのコースを見渡しても姿を確認できたのは、メイショウナルトただ1頭。「こっちは馬が少ないから、栗東にいる時より落ち着きがあるよ」と水元助手が頬を緩めるように終始、リラックスして角馬場を周回した。

 ダートコースに入っても気負うことなく加速。5F65秒1‐37秒5‐11秒4の好時計で駆け抜け「折り合いがついて、いい動きだった」と水元助手は笑顔を見せた。

 4走連続2桁着順から前走の七夕賞で一変してみせた。長距離輸送の疲労が残らないようにと、3日に小倉へ入厩。台風が接近していることから「直前輸送だったら、バタバタしていただろう。その点では、早めに来て良かった」と武田師はうなずいた。

 道悪については「去年、稍重でいい時計(レコード)で勝ってるように大丈夫」とむしろ歓迎の様子。57・5キロのトップハンデも「心配していない。克服してくれないと」と前向きに話し「冬場は体が硬くなるけど夏は柔らかい。暑い時季が合うんだろう」と声を弾ませた。

 指揮官は「長い調教師人生で、気の悪い馬はたくさんいたけど走ったり、走らなかったり、ここまで極端なのは初めて」と語る。とはいえ、重賞2勝の実力馬。集中して走れば小倉記念連覇も十分可能だ。

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