【桜花賞】横山和“父超え”だ

 「桜花賞・G1」(13日、阪神)

 牝馬クラシック第1弾の出走馬18頭と枠順が10日、確定した。

 確実に勝ち星を伸ばし、地力をつけてきたデビュー4年目の横山和生騎手(21)=美浦・勢司=が、待望のJRA・G1初騎乗を果たす。パートナーは自身に初重賞V(13年エーデルワイス賞=門別・交流G3)をプレゼントしてくれたフクノドリームだ。

 とはいえ、全く本人に気負いは感じられない。「G1だからと言って、これまでと違った特別な意識をすることはないです」とサラリとしたもの。そんな精神面の強さは、数多くの修羅場をくぐり抜け、JRAのG1・21勝(10日現在)を挙げる父・典弘譲りのものなのか。ドリームを管理する杉浦師は「和生には思い切った競馬をしてもらいたい。G1を楽しんでもらいたい」とエールを送る。

 枠番は6枠11番。ここまでの3勝は全て逃げ切りV。初めてのマイル戦にも、「自分の競馬をするだけです」とキッパリ。父は8大競走の中で桜花賞だけ未勝利(祖父・富雄氏は73年ニットウチドリでV)だ。父よりも先に桜のタイトルを。抜群のダッシュ力とスピードを生かし、アッと驚く逃走劇を演じる覚悟だ。

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