【皐月賞】ワールド課題をクリア
「皐月賞・G1」(20日、中山)
脚さばきは軽快そのものだった。3日、馬場整地直後の栗東CWで、トゥザワールドはリグヴェーダ(4歳1000万下)、馬名未定の僚馬(母シアトルサンセット、3歳未出走)を従えるように先行。直線で鋭く伸びた3歳馬には首差先着を許したものの、リグヴェーダを1馬身差抑えてフィニッシュ。6F84秒7‐40秒0‐12秒2を計時した。「終始、手応えは良かったね」と池江師は満足げな表情を浮かべた。
同時期の全兄トゥザグローリーよりも完成度は上だろう。デビュー戦こそバンドワゴンの逃げに屈したが、その後は力強い走りで4連勝をマーク。「レコード決着も経験しているけど、今の中山の荒れた馬場も苦にしないタイプ。長距離輸送や初コースなど、ここまできっちりと課題をクリアしてきているね」と師は目を細める。兄がつかめなかったクラシックのタイトルを目指し、着々とピッチを上げていく。