【弥生賞】ワールド兄以上の成長度

 「弥生賞・G2」(9日、中山)

 4戦3勝の素質馬トゥザワールドは5日、栗東CWの併せ馬で先着。上り調子で重賞初制覇を狙う。ラジオNIKKEI杯2歳Sの覇者ワンアンドオンリーは栗東坂路でパワフルな動き。こちらも好気配だ。

 極上の追い切り内容に、川田が破顔一笑だ。雨が降りしきる栗東CWで、大器トゥザワールドが躍動した。しまい重点で、手応えに余裕を残しながらも、6F82秒2‐37秒5‐11秒8の好タイムを叩き出した。

 「言うことなしですね」。乗った感触を問われた川田は、一点の曇りもない表情。「追走して、最後ちょっと強めに。すごく順調にきています。先週も非常にいい動きでしたが、楽に動けている感じです」。しまい12秒を切った時計、併せたバーディバーディ(7歳オープン)を2馬身半も突き放した瞬発力、さらに荒れた馬場を苦にしないパワー。全ての要素が川田を喜ばせた。

 動きを見守った池江師も満足げにうなずく。「今週も良かったですね。この時期としては言うことない」とジョッキーと同じ言葉を口にした。母がG1馬のトゥザヴィクトリーで、兄にトゥザグローリーという血統馬。もともとデビュー前から指揮官の期待は大きかった。母や兄を上回る成長度に、クラシックへの期待は高まっている。「前走はちょっと太かったが、今回は絞れてくる。攻め通り走れば、大丈夫だと思います」と強気に言う。

 川田にとっては、8日のチューリップ賞でも有力馬ハープスターが控えている。「ずっと楽しみにしていた週ですからね」。まるで少年のように、無邪気な笑み。不安などない。結果はおのずと付いてくる。

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