【クイーンC】ブノワ&アカツキ初Gへ

 「デイリー杯クイーンC・G3」(15日、東京)

 自身初のJRA重賞制覇へ意欲的だ。短期免許で来日中のグレゴリー・ブノワ騎手(31)=ベルギー=が、ニシノアカツキとともにタイトル奪取を狙っている。初コンビを組んだフェアリーSでは豪快な追い込みを見せて2着。府中でのさらなる躍進に手応えは十分だ。

 早朝から身元引受先となっている藤沢和厩舎の調教を精力的にこなしていく。彫りの深い顔立ちに丸太のように太い腕。見た目はゴツくても、ブノワは日本向きの勤勉さを持ち合わせている。昨年に続いて2度目の短期免許取得となった今シーズン。これまで派手な戦績は残せなかったが、自身初のJRA重賞Vを視界にとらえた。

 コンビを組むニシノアカツキへの評価は非常に高い。「前走は道中の手応えから“勝てる”と思ったんだ」とフェアリーSを振り返る。道中は後方でジッと待機。4角で勝ち馬オメガハートロックに外へ振られる不利がありながらも、必死の追い込みで再び盛り返してきた。「あれがなければ勝てていた」と唇をかむ。

 それでも10番人気の低評価を覆しての激走は、強烈なインパクトを残した。昨年、今年を合わせてJRA通算5勝。数は少ないが、うち2勝は(8)(11)番人気という穴メーカー。ほかの外国人騎手に比べて騎乗馬に恵まれていないが、腕は確かだ。

 昨年、拠点とするフランスで先輩にあたるペリエ、ルメールからアドバイスを受けて初めて短期免許を取得。「日本はレベルが高く素晴らしい競馬をする」と2年連続の来日を決めた。「追ってからしぶとい末脚があるから東京は合いそう。ニシノアカツキはすごくいい馬だからチャンスだよ」。人馬とも初のJRA重賞制覇へ‐。自慢の剛腕が府中でうなりをあげる。

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