【クイーンC】フォーエバー動き上々

 「デイリー杯クイーンC・G3」(15日、東京)

 クラシックを見据える関東の実力馬が好仕上がりだ。阪神JF3着のフォーエバーモアは12日、美浦Wで併せ馬。力強いフットワークで併入し、出来の良さをアピールした。初タイトルを奪取し、桜花賞(4月13日・阪神)へ向けて弾みをつける。阪神JFで6着に敗れたマジックタイムも美浦Wで上々の動きを披露。2戦2勝と負け知らずの左回りで反撃に出る。

 先週末の雪が残り、美浦トレセンは相変わらずの銀世界。普段と異なる環境でも動じることなく、淡々とメニューを消化する姿が頼もしい。初タイトルを狙う阪神JF3着馬のフォーエバーモア。始動戦へ向けて出来は文句なしだ。

 美浦Wでウインオリアート(3歳未勝利)と併せ馬。程よい気合乗りで直線に入り、手綱を押さえたまま4F55秒4‐40秒5‐12秒8で併入した。時計に派手さはなくとも、弾力のあるフットワークを披露。動きの力強さから調整の順調さは十分に伝わる。

 見守った鹿戸雄師は満足げに口を開いた。「雪とかを気にせず走っていたね。うん、いい感じだよ。牧場でも乗り込んで、こっちに帰ってきてからもケイコをやっているからこれで十分。体はできている」。この日の調教を含めて併せ馬は3本。仕上げは抜かりない。

 休養の効果は顕著で、陣営の思惑通りに体質が強化された。「前走時は“まだまだ”という感じだったけど、トモがだいぶしっかりしてきた」と指揮官は目を細める。素質だけで走っていた阪神JFでも、勝ち馬とタイム差なしの3着。当時より成長しているのだから、期待は膨らんで当然だろう。

 「理想はここを使って桜花賞へ直行。確実にモノにしておきたいね」ときっぱり。過去10年の勝ち馬は、5頭がのちにG1を制覇。出世レースをきっちりいただく構えだ。

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