【京都記念】ジェンティル手応え抜群

 「京都記念・G2」(16日、京都)

 ドバイ遠征に向けて弾みをつける。14年の始動戦となるG1・5勝馬ジェンティルドンナは12日、栗東坂路で最終追い切り。力強い脚さばきでシャープに伸びて、態勢は万全だ。前走のマイルCSでG1初Vを飾ったトーセンラーは、武豊を背に栗東CWで軽快なフットワークを披露。併せ馬で豪快に先着を決めて、連覇に向けて好仕 上がりをアピールした。

 これが女王の走りだ。ジェンティルドンナの最終デモは栗東坂路。序盤はしっかりと折り合い、リズム良く進む。後半、鞍上が軽く手綱をしごいたのを合図に一気にペースアップ。四肢でチップを力強くかき込み、全くブレのない走りで4F53秒5‐39秒0‐12秒9を計時した。

 石坂師も「単走でしまいをしっかり。先週も、今週も予定通りに調整できた」と納得の表情を浮かべる。ジャパンCの後は、放牧を挟んでここを目標に帰厩。「リラックスしている。リフレッシュもできた。元気いっぱい」。明け5歳を迎え、心身ともに充実期を迎えている。

 追い切りに騎乗したのが3歳時以来という荻野要助手は「以前乗ったときより、無駄なことをせず、大人になった」と成長を感じる。抜群の手応えに「最後も物見をしているくらい余裕があった。乗りやすいし、息の入りも文句ない」と言い切る。

 「去年(全ての)G1を使ってきたときと同じように調整してきたし、いい状態だから」と指揮官。現在、6戦連続でG1に参戦しており、G2出走は実に1年5カ月ぶり。G1・5勝馬が貫禄を示し、勇躍、ドバイへ再挑戦する。

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