【京成杯】キングズ躍動、大野ニッコリ

 「京成杯・G3」(19日、中山)

 15日、美浦から氷点下2度の栗東まで駆けつけた大野を背に、キングズオブザサンはDPで躍動。先行するメイショウゾンビ(5歳500万下)の内へ4角で入ると、手綱を軽く前後させた程度でトップスピードに乗り5F62秒7‐35秒9‐11秒6の好タイムで先着した。

 抜群の手応えに、身を切るような寒風さえも心地良く感じたかのように、鞍上は「楽々とこの時計ですから。調子の良さが伝わってきます」と笑顔を見せる。この日は故障馬が出たため坂路が一時的に閉鎖され、急きょDPで追われたが、その影響は感じられない。

 今回と同舞台で争われた前走の葉牡丹賞を2馬身半差で完勝。芝2000メートルでは2戦2勝の戦績を誇る。「指示に従順で、展開に左右されず思い通りに動けるのがいいですね。前走の勝ちっぷりからも、皐月賞(4月20日・中山)を意識しています」。真冬の中山でタイトルを獲得し、1冠目へ弾みをつける。

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