【菊花賞】松田博勢2頭に穴ムード

 「菊花賞・G1」(20日、京都)

 松田博厩舎の2頭に穴ムードが漂う。セントライト記念3着で出走権を得たアドマイヤスピカと、夏に1000万特別を勝ち上がって賞金ボーダーをクリアしたラストインパクト。2頭とも上昇気配だ。

 まずはアドマイヤスピカ。そもそも始動戦がトライアルというのはトレーナーの理想とややずれていたようだ。「元来叩いて良くなる馬だからな。函館で1回使ってからトライアルとも考えていたんだが、いろいろあって結果的にはセントライト記念がぶっつけに。体はボテッとしていたし、よう権利を獲ってくれた」。夏場に蹄の状態が伴わず、苦しい調整を強いられた。今では軌道に乗ったが、鉄砲使いを強いられた前走の3着を、期待以上の走りと見ている。今回は順当に仕上がりつつある。

 ラストインパクトは前走、発走前にアクシデントに見舞われた。ゲート入り直前の落鉄だ。「あれで入れ込んでしまったのよ。打ち替える時に装蹄師が脚を横に引っ張ったりしたからいやがって。あれでハミの周りは切るしで、まともな競馬になってない。いや、あれでよう走ったよ」。普段はきちんと折り合う馬が、パニックに陥りながらも後方から追い込んで7着というのは、能力の片鱗を示したという見立てだ。

 JRAのG1・18勝の名伯楽も、菊を含めた牡馬クラシックは未だ手にしていない。菊花賞に過去7頭の管理馬を送り出しているが2頭出しは初。05、06年には2年連続の菊花賞2着がある。2頭で挑む今年なら、その栄冠に手が届くかもしれない。

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