【フローラS】セキショウ樫の権利獲る
「フローラS・G2」(21日、東京)
ベテラン厩務員の夢を乗せて、ミモザ賞を快勝したセキショウがオークスへの権利獲りに挑む。
「力をつけているし、だいぶ良くなってきた」と長島厩務員は笑みを浮かべた。02年NHKマイルC優勝のテレグノシスや重賞2勝のレオリュウホウにレオアクティブ、93年ダービー4着のガレオンなどを担当してきた腕利きは、今年いっぱいで定年を迎える。不思議と、牝馬には縁がなかった。「牝馬かあ…。スピードヤマトシ(79年京王杯SH2着)ぐらいかなあ」と遠くを見つめた。
ラストイヤーに大きなチャンスが巡ってきた。「厩舎に来た時から調教師が“走るぞ、オークス向きだ”と言ってきた馬なんだ。最後にガツンと伸びた前走の勝ちっぷりを見たらちょっと色気が出てきたよ。2000メートルで勝てたのも大きいな」とニヤリ。97年桜花賞3着馬を母に持つ娘で、再びG1の表彰台を夢見ている。