【皐月賞】コディーノ元気いいの!

 「皐月賞・G1」(14日、中山)

 寒気が張り詰める13日の午前4時、コディーノは僚馬フラムドグロワール(3歳オープン)を伴って美浦Wへ脚を踏み入れた。3‐4角を軽快にクリアして迎えた直線、照明に浮かび上がった2頭がスーッとゴールへ近づいてくる。内に入ったコディーノは押さえ切れないほどの手応えだ。楽々と、最後は2馬身突き放してフィニッシュ。1F15秒4のラップを刻んで最終調整を完了した。

 いつもの調子で「朝早くからご苦労さん」と、待ち構える報道陣に声をかけた藤沢和師。「ちょっといいキャンターだったな。問題ない。とにかく元気いっぱい」と笑顔を見せる。引き揚げてきた重賞2勝馬は時折、頭を大きく振るなどまだまだ走り足りないかのように飛び跳ねたが、トレーナーは悠然と構える。

 「朝日杯FS(2着)のときに比べたら穏やかになったよ。(伯母の)シンコウラブリイ(93年マイルCS制覇など15戦10勝)も頭を振り回していたからなあ」と、懐かしそうにかつての管理馬に姿をだぶらせた。現時点でやるべきことはやった。あとは天命を待つのみ‐。そんな表情を浮かべながら、悲願の牡馬クラシック初Vへ静かに闘志をかき立てていた。

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