【きさらぎ賞】ラスト切れた11秒7

 「きさらぎ賞・G3」(2月3日、京都)

 万全の仕上がりだ。良血馬ラストインパクトが30日、栗東CWで軽快なフットワークを披露。目下の好調ぶりをアピールした。重賞初制覇を弾みに、クラシック戦線へ名乗りを上げる。リグヴェーダは3頭併せで最先着と快活な動き。連勝中のインパラトールも気配は上々だ。

 派手さはないが、メリハリをきっちりと利かせた最終デモだった。ラストインパクトは栗東CWを単走。道中はじっくりと折り合って運び、直線に向くと反応良くギアチェンジ。しまいをシャープに伸ばし、6F84秒2‐37秒9‐11秒7をマークした。

 またがった野元助手は「普段は併せ馬が多いけど、今週は単走だったのでラストはしっかりと伸ばすよう指示を受けた。相変わらず良かったですよ。背中の感覚は古馬みたい。引っ掛かるようなこともなく、すごく乗りやすい」と納得の笑みをこぼした。

 前走のエリカ賞は1000メートル通過64秒2の超スローペース。ハナを奪った馬がそのまま押し切る流れになったが、追われてからは持ち前の末脚を繰り出し、勝ち馬に0秒2差の2着に迫った。現役騎手として、その前走で手綱を握っていた仕上げ人は「松田先生が僕に持たせて(担当させて)くれたのはありがたいですね。前走は力負けとは思っていないし、ここも頑張って走ってくれれば」と巻き返しに意欲を見せる。

 伯父はビワハヤヒデとナリタブライアンのG1兄弟。そして父は泣く子も黙る7冠馬ディープインパクトだ。まだキャリアは2戦ながら、血統背景からも伸びしろは計り知れない。松田博師も「1戦目、2戦目とホンマに良くなってきた。競馬を覚えてきたし、体も締まってきたな。(1F短縮も)問題はないだろう」と大きな期待感を口にした。重賞初制覇はあくまでも通過点。クラシックを見据え、ここで鮮やかな勝ちっぷりを見せつけたい。

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