【京都牝馬S】ハナズ完勝で重賞2勝目
「京都牝馬S・G3」(19日、京都)
力が違った。単勝1・7倍の圧倒的1番人気に推された関東馬ハナズゴールが、直線の内を機敏にすり抜けて鋭脚を発揮。後続に2馬身半差をつける完勝劇を披露した。「今の京都は内がいいし、枠順的にも出たなりでロスのない競馬を、と思っていた。最後もスペースがあれば迷わず行くつもりでした」と浜中は満足げな笑みを浮かべる。鞍上はシンザン記念(エーシントップ)に続いて早くも今年重賞2勝目。昨年のリーディングジョッキーが、追い風に乗って栄冠を勝ち獲った。
昨年のチューリップ賞でジェンティルドンナやジョワドヴィーヴルといったスターホースを打ち破った実力馬だ。脚元の不安で桜花賞を回避、熱発でローズSを取り消しと肝心な時期に頓挫を繰り返していたが、5カ月近くにも及ぶ栗東滞在を経て心身ともに大きく成長を遂げた。加藤和師は「放牧に出して、阪神牝馬S(4月6日・阪神)を目指します。1カ月ぐらい前に栗東に戻したい。その後は、ヴィクトリアマイル(5月12日・東京)に行けたら」と今後のローテを発表。“庭”とも呼べる関西圏で、また自慢の切れ味を見せつけてくれそうだ。