ジェンティルドンナ凱旋門賞参戦表明

 牝馬3冠とジャパンCを制した4冠馬のジェンティルドンナ(牝3歳、栗東・石坂)が、凱旋門賞・仏G1(10月6日・ロンシャン、芝2400メートル)を2013年の最大目標にすることが30日、分かった。ジャパンCで鼻差の死闘を演じたオルフェーヴルも同レースへの再挑戦を表明しており、世界最高峰の舞台で両馬の再戦が実現する。

 現役最強牝馬のジェンティルドンナが、世界最高峰の舞台に参戦する。69年のスピードシンボリを皮切りに、延べ14頭の日本馬が臨んだ凱旋門賞。過去3度の2着が最高で、欧州調教馬以外は未勝利という果てしなく高い壁に、日本の牝馬として初めて挑戦する。石坂師は「まずは凱旋門賞が基本。そこからの逆算になるでしょうね。来年はそれが最大の目標になります」と明言した。

 今年の凱旋門賞で2着と惜敗し、ジャパンCでマッチレースを演じたオルフェーヴルも、既に同レースへの再挑戦を表明。競馬ファンが再戦を望む牡牝3冠馬の“夢対決”が、今度は世界一を決めるレースで実現する。2頭の3冠馬による参戦は日本史上初となる。

 現在は滋賀県のノーザンファームしがらきに放牧中。始動戦は未定で「2月には帰厩する」と石坂師。ドバイ国際競走(3月30日・UAEメイダン)のシーマクラシック(芝2410メートル)とデューティーフリー(芝1800メートル)にも登録して、参戦するプランもあり、今後はスケジュールを詰めていく。

 06年の父ディープインパクト(3位入線も失格)も実現できなかった世界一の夢。その遺伝子を受け継いだ娘が、世界の強豪を打ち破って新たな歴史の扉を開く。

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