【凱旋門賞】オルフェ悔しい…夢散2着

 「凱旋門賞・仏G1」(7日、ロンシャン)

 あまりにも惜しかった。凱旋門賞に挑んだオルフェーヴル(牡4歳、栗東・池江)は、ソレミア(仏国、牝4歳)にゴール寸前で差されて首差の2着。日本中が悔しさに包まれた。一夜明けた8日は、シャンティイのラモルレー調教場で元気な姿を披露。9日にフランスを出発し、帰国の途につく。次戦はジャパンC(11月25日・東京)、有馬記念(12月23日・中山)が視野に入っている。

 快挙達成は目前だった。だが、勝利を確信した瞬間、無情にも女神はほほ笑むのをやめた。クラシック3冠を含む5冠を手にし、日本最強馬として凱旋門賞に臨んだオルフェーヴル。仕上がりは今年一番だった。世界のトップに立てるだけの器という自負もあった。それだけに、一夜明けても池江師のショックが晴れることはなかった。

 リベンジへの熱い思いは消えようがない。凱旋門賞への再挑戦は全くの未定だが「もうワンチャンスあれば、オルフェならもっといい結果が残せる」と3度繰り返した。世界の強豪を相手に味わった悔しさを、晴らしたい気持ちが強かった。

 世界にその強さは証明した。勝ち馬とは首差、後続には7馬身差をつけた。不利と言われる大外(18)番枠も不良に近い重馬場も関係なかった。スムーズなスタートから道中は後方2番手を追走。勝負どころまで力をため、消耗を最小限にとどめるために全く動かない。そして直線に向くと“世界基準”のエンジンが一気に火を噴いた。

 スミヨンの追い出しに鋭く反応すると、残り300メートルで先に抜け出したソレミアを並ぶ間もなくかわす。早々と先頭に立つと内にもたれてしまい、鞍上がステッキを右に持ち替えて必死に態勢を立て直す。何とか持ちこたえ、そのまま押し切るかと思われた瞬間、再び伸びてくるソレミアの猛追を受け、残り10メートルで夢を打ち砕かれた。

 レース直後、指揮官は「日本のトップクラスの馬が、世界のトップクラスという位置づけであることは分かった。それでも勝てない。私が世界レベルの技術に達してなかった。無念ですね」と唇をかみしめた。スミヨンはパートナーの健闘をたたえる。「これまで乗った馬のなかで最高の馬。世界でベストの馬でも負けることがある。この馬とレースができたことを誇りに思う」。一番強い馬は明らかだった。だからこそ、勝利に導けなかったのが悔しかった。

 JCか有馬 レース翌日のオルフェーヴルは、シャンティイのラモルレー調教場で90分間の乗り運動を行い、激戦の疲れを癒した。カイバ食いも良好で「日本でレースを使ったあとと同じ疲労度」と師は普段と同じ姿に、やさしい視線を投げかけた。

 今後は現地時間9日にフランスを発ち、千葉県白井の競馬学校で輸入検疫を受けたあと、16日に滋賀県のノーザンファームしがらきに移動して、3週間の着地検疫を受ける。次戦はジャパンCか有馬記念の予定。夢へ向かって日本最強馬が再スタートを切る。

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