【中山大障害】カイザー3馬身差圧勝

 「中山大障害・JG1」(22日・中山)

 将来有望な新王者が誕生した。前々で積極的に運んだ3番人気マーベラスカイザーが、2着に3馬身差の圧勝劇。「道中はいい感じ。最後は必ず脚を使ってくれると信じていた。念願のレースに勝ててうれしい」と熊沢は声を震わせる。史上初となる平地・障害のダブルG1制覇を達成。「ここを勝ったら障害を辞めようと思っていたけど…。辞められないね」と44歳のベテランは笑みをのぞかせた。

 「思った以上に強かった。斤量63キロと初の大障害コースがどうかと思っていたんだけどね」と驚きの表情を浮かべたのは柴田見師。重賞未勝利の身ながら、強豪を蹴散らして一気に頂点に上り詰めた。障害に転向後は〈3・1・2・0〉と抜群の安定感。まだまだ成長の見込める4歳馬が、来年の障害界をリードしていく。

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