「みやこＳ・Ｇ３」（４日、京都）

　勢いは止まらない。４連勝中のハタノヴァンクールは３１日、西谷（レースは四位）を背に、栗東坂路でのアメージングムーン（２歳５００万下）との併せ馬で余力たっぷりに並入。４Ｆ５４秒２‐３９秒１‐１２秒８を計時した。

　「調整程度だったが、休み明けにしては仕上がっている」と昆師は納得の笑み。「毎週、速いところをやっているが、体が減っていない。（ケイコを）やるたびに筋肉になっているんだと思う」と充実ぶりに胸を張る。

　交流Ｇ１初Ｖを果たしたジャパンダートダービーを含め、ダートでは５戦全勝。阪神、京都、中京、大井と異なる舞台で結果を残してきたことも特筆できる。「春は強いと言われてきた相手を全部負かしてきた。ダートにおける３歳のレベルは高いと思っているが、この馬はその大将格。古馬（との対戦）は初めてだし、５７キロがどうかだけど、対応力は高いので」と期待感をにじませる。

　さらなる飛躍を見据えて臨む秋初戦。「ＪＣダートに向けて、いい競馬をしてほしいね」とトレーナーは意欲満々。歴戦の古馬を撃破し、大きな弾みをつけて頂上決戦に挑む構えだ。