【凱旋門賞】オルフェの評価うなぎ上り

 「凱旋門賞・仏G1」(10月7日、ロンシャン)

 会心の世界デビュー戦から一夜が明けた17日朝、オルフェーヴルは約90分の乗り運動を消化し、勝利の疲れを癒やした。反動も見られず、池江師は快挙達成へ向けて、さらに状態を磨き上げていくことを宣言。ブックメーカーで1番人気に推されるなど、地元の評価も急上昇する日本のエースは、勢いに乗って3週後の歴史的Vを目指す。

 日本が誇る5冠馬が、その力を見せつけたフォワ賞から一夜が明けた。昼過ぎの飛行機で一度帰国するという池江師は17日朝、滞在先の小林智厩舎を訪れ、オルフェーヴルの様子を確認。「幸いにも疲れもそれほどなさそうです。本番に向けて、まずはいいスタートを切れたので、このひと叩きでさらに状態がアップするように持っていきたいですね」と早くも最高峰の戦いに目を向ける。

 レース翌日ということでこの日は馬場入りをしなかったものの、快勝の反動がなかったことは、トレーナーの表情からもうかがえる。その一方で、思ったほどは突き放せなかった結果に「前半は折り合いに苦労するシーンもあったし、簡単には勝たせてもらえませんでした。本番を見据えると、もっと楽に勝ってほしかったというのが本音ですね」と唇をかむ。

 だが、決して悲観しているわけではない。「折り合い面もそうですけど、ペースメーカーはどうするかとか、状態は確実に上向かせないといけないとか、細かいことが分かっただけでも一度、走らせておいてよかったです」。大一番へ向けて課題が見つかったことに“前哨戦を使った意義”があったと確信する。

 インパクトを与える勝利に、フランスの競馬専門紙・パリチュルフは“新たなる有力馬”と、レース結果を写真付きで掲載。1番人気に支持するイギリスの大手ブックメーカーも現れるなど、現地欧州でもにわかに注目度がアップしてきた。

 本番の凱旋門賞まで、あと3週。本当の戦いはこれからだ。“10・7”当日へ向けて「金細工師」の名を持つ栗毛馬の状態を最高潮にまで磨き上げ、日本のホースマンの夢を実現してみせる。

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