【関屋記念】イサベル、久々美酒だ
「関屋記念・G3」(12日、新潟)
フルゲートは18頭。登録段階での賞金獲得順が19番目と、当初は出走が危ぶまれていたマイネイサベルだったが、賞金上位馬の回避により出走が可能になった。それを聞いた水野師は7日、「出られるのなら良かった。ここを目標に仕上げてきたからね」と安どの表情を浮かべた。
前走のヴィクトリアマイルでは、勝ったホエールキャプチャから0秒5差の6着。「前が詰まってしまった」と指揮官は悔しがる。直線で前の馬が邪魔になり、しっかり追えたのはラスト1Fのみ。不完全燃焼に終わってしまった。
それだけに今回は力が入る。加えて全2勝は新潟コースで挙げたもの。新馬戦‐新潟2歳Sと連勝を果たし、昨秋の新潟で行われた福島記念でも3着と、3戦してまだ馬券圏内を外していない。「マイルはこの馬にとっていいし、広いコースも得意としている。新潟も合う」と、当然のように条件変わりに大きな魅力を感じている。状態面も「久々になるが、問題のない仕上がりにある」と好感触を伝えた。
「今回のようなこともあるから、何とか賞金を加算しておきたい」。幸運を生かし、昨秋以来となる“自分の庭”で、久々に勝利の美酒に酔いしれたい。