【小倉記念】エクスペディション復活V

 「小倉記念・G3」(5日、小倉)

 無敗を誇る“夏の小倉”で完全復活Vだ。3番人気のエクスペディションが、中団から豪快に伸びて重賞初制覇。浜中&石坂厩舎は昨年のイタリアンレッドに続く連覇を達成した。サマー2000シリーズでトップタイとなった5歳馬は、次戦の新潟記念(9月2日・新潟)でシリーズ制覇を狙う。なお、1番人気のトーセンラーは2着。3着には9番人気のナリタクリスタルが入った。

 大好きな夏の小倉が素質馬エクスペディションをよみがえらせた。昨年のイタリアンレッドに続き、南国の夏に輝きを放ったのは今年も浜中&石坂厩舎。鞍上は「ここ最近はらしくない競馬が続いていたけど、彼と相性のいい小倉で復活してくれて喜びは強い。僕にとっても地元の小倉。連覇ができて幸せです」と会心の笑みを浮かべた。

 完璧なエスコートだった。中団の外めで流れに乗ると混み合った内を避け、馬群の外を徐々に進出した。「道中はスムーズで折り合いもついていたし、最後は伸びてくれという気持ちだった」。こん身の右ステッキの連発で、最速タイの上がり34秒5の脚を繰り出して2馬身半差の完勝だ。

 前走の七夕賞で8着。連対率10割を誇っていた夏競馬での敗戦に「相当ガックリきた」と石坂師。この中間はメンコを外し、初めてとも言える超ハードな最終追い切りを課すなどやれることは全てやった。ただ、復活の要因は「やっとイメージ通りの競馬をしてくれた。やっぱり小倉が上手なんでしょう」と話す通り、全6勝中5勝を挙げる得意の舞台だった。

 サマー2000シリーズでトップに並び、師は「これで自信を持って、新潟(記念)に行けます」と重賞連勝、昨年のイタリアンレッドに続くシリーズ連覇を狙う。サマージョッキーズシリーズで2位に浮上した主戦も「今後も気を引き締めて乗りたい」とシリーズ初制覇へ意欲十分。勢いに乗る浜中&石坂師のタッグが、真夏の日本列島をさらに熱くする。

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